ソフトバンク株式会社が提供する、工事不要で手軽にインターネットが楽しめるSoftBank Air(ソフトバンクエアー)ですが、その評判はさまざまです。契約する前にサービス内容や料金などをしっかりと把握し、その上でメリット・デメリットを見極めることが重要になります。
結論からいうと、SoftBank Airよりも他サービスを検討することをおすすめします。どうしてそうなるのかを詳しく解説していきます。
まずはソフトバンクAirのサービス内容を確認
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は家庭用の据え置き型WiFiルーターですので、コンセントに挿すだけでWi-Fi環境を作り出しインターネットを楽しむことができます。ポケットWi-Fiとは違い、固定回線のようにどれだけ使っても通信制限はありません。
ソフトバンクAirの料金
SoftBank Airを利用するには、ルーターであるAirターミナルを「分割払いで利用する方法」と「レンタルして利用する方法」があります。
【共通する料金】
初期費用(契約事務手数料) | 3,000円 |
解約違約金(2年契約) | 9,500円 |
【Airターミナルを分割払いで利用する場合】
1~12ヶ月 | 13~36ヶ月 | 37ヶ月目以降 | |
月額基本料金 | 4,880円 | 4,880円 | 4,880円 |
SoftBank Airスタート割 | -1,080円 | – | – |
Airターミナル賦払金 | 1,620円 | 1,620円 | – |
月月割 | -1,620円 | -1,620円 | – |
月額合計金額 | 3,800円 | 4,880円 | 4,880円 |
購入する場合、端末料金を36ヶ月の分割払いにすると月々割が適用となり、端末料金が実質0円となります。ただし、分割払いが完了していない状態で途中解約すると端末料金の残債が請求されます。
【Airターミナルをレンタルで利用する場合】
月額基本料金 | 4,880円 |
Airターミナルレンタル料 | 490円 |
月額合計金額 | 5,370円 |
ソフトバンクAirの通信速度
Airターミナルには複数機種実在します。申込時期によって提供される端末が異なります。それに伴い最大通信速度が異なります。これから契約する方の場合は「Airターミナル4」が提供されます。
スマートフォンなどと同じく技術進歩によって新しい端末が提供されるということですね。
Airターミナル4 | Airターミナル3 | Airターミナル2 | Airターミナル | |
サイズ (HxWxD) |
約 225x103x103mm | 約 208x95x95mm | 約 261x220x64mm | |
重さ | 本体:約 635g アダプタ:約 197g |
本体:約 550g アダプタ:約 197g |
本体:約 610g アダプタ:約 185g |
|
通信方式 | 4G方式:AXGP(2.5GHz)TDD-LTE (3.5GHz) 4G LTE方式:FDD-LTE (2.1GHz) |
4G方式:AXGP(2.5GHz) |
||
通信速度※1 | 下り最大962Mbps | 下り最大350Mbps | 下り最大261Mbps | 下り最大110Mbps |
Wi-Fi | IEEE 802.11a/b/g/n/ac 最大1.3Gbps |
IEEE 802.11a/b/g/n/ac 最大866Mbps |
IEEE 802.11a/b/g/n 最大300Mbps |
|
WiFiクライアント最大接続数 | 64 | 32 |
※1 表記の通信速度はシステム上の最大速度であり、全国主要都市の一部より順次拡大中です。ベストエフォート方式のため、利用の通信環境により実際の通信速度は変化します。利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。動画やファイル交換ソフトなどをご利用の場合は速度が低下する場合があります。
Airターミナルが1、2、3、4とバージョンアップする度に、最大通信速度が向上したり、Wi-Fi間通信速度がアップしているのが分かります。
ソフトバンクAirのメリット
まずはSoftBank Airの主なメリットを見ていきましょう。
回線工事が必要ない
SoftBank Airの最大のメリットといえば、回線工事が不要だという点です。通常インターネットを利用するためには固定回線の場合、初期に回線開通工事を行わなければなりませんが、SoftBank Airはホームルーターなので回線工事の必要がなく、コンセントを挿すだけでインターネットを利用できます。
引っ越し先でも継続利用可能
引っ越しする場合、SoftBankAirの引っ越し手続きを行うことで、継続利用できます。手続きは、最寄りのソフトバンクショップもしくはコチラから、転居先の住所を登録するだけなので簡単に済ませることができます。
利用量による通信制限がない
ポケットWi-Fiとは違い、利用量による通信制限がないのも嬉しいポイントです。そのため、月々の利用量を気にすることなく自由にインターネットを楽しむことができます。ホームルーターなので外に持ち運ぶことはできませんが、自宅でしかインターネットを利用しないという人には固定回線代わりになるので便利です。
ソフトバンクスマホとのセット割が組める
自分の使っているスマホがSoftBankであれば、ソフトバンク光と同様に、スマホとSoftBank Airとのセット割 「おうち割光セット」を組むことができます。「おうち割光セット」を適用することで毎月最大1,000円の割引を受けられるので、SoftBankスマホを使っている人であれば大きな恩恵を受けることができます。Airターミナルを分割払いで利用される場合は月額料金が500円加算されます。レンタルにて利用される場合は追加料金はありません。
ソフトバンクAirのデメリット
次にSoftBank Airの主なデメリットを見ていきましょう。
通信速度の実測値が遅い場合が多い
TwitterでSoftBank Airの速度に関する口コミをリサーチしてみました。過去1年間の口コミでは「実測値が遅い」という口コミが多く見られました。
ターミナルのバージョンによって最大速度が異なりますが、それに関わらず通信速度が遅い状況に陥っているユーザーがいます。動画を楽しみたいという人にはストレスのかかるレベルの通信速度です。
最大速度はベストエフォートなので、理論値通りのスピードが出ないことは理解できますが、実測値を体験して「やはり使えない」と感じたユーザーの口コミです。他サービスを経験したことがある人であれば、通信速度に関して敏感に感じ取ることができるのでSoftBank Airの実測値に不満を持つユーザーが多いでしょう。
夜間など速度制限がかかることがある
SoftBankの公式サイトでは次のような説明が記載されています。
『サービス安定提供に伴う速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。』
通信が集中する夜間を中心に、ネットワークの高負荷を避けるために速度制限を行うというものです。これにより夜間の通信速度が大幅に低下する可能性があるのです。
料金が高い
SoftBank Airの月額利用基本料金は4,880円です。この金額は固定回線の価格帯とほぼ同じ価格設定となっています。固定回線代わりに使えて、しかも開通工事不要で手軽に設置できるとはいえ、本物の光固定回線よりも通信速度が劣ることを考えると「高い」と感じるユーザーも多いことでしょう。
持ち運びができない
SoftBank Airはホームルーターなので、ポケットWi-Fiのように外出先などへの持ち運びはできません。引っ越しの場合などは、SoftBank公式サイトにて登録住所の変更を行う必要があります。手続きなしで転居先にてAirターミナルをつなげて使用すると規約違反となるほか、屋外でSoftbank Airの5Ghz規格で通信すると電波法違反にもなってしまうので注意が必要です。
実質4年契約
SoftBank Airの契約年数は2年間の自動延伸です。したがって2年毎に契約更新月が訪れます。最初の更新月に解約する場合、Airターミナルの分割払いが36ヶ月となっているため、12ヶ月分の残債が発生してしまいます。この時点では、解約と同時に19,440円請求されることになります。この残債を無くそうと考えると36ヶ月の継続利用が必須です。残債が無くなった3年後に解約すると、今度は途中解約による違約金が発生してしまいます。残債なし、違約金なしで解約するには、契約開始から4年後となります。
1~12ヶ月 | 13~25ヶ月 | 25~37ヶ月 | 37ヶ月目以降 | |||||
月額基本料金 | 4,880円 | 4,880円 | 4,880円 | 4,880円 | ||||
SoftBank Airスタート割 | -1,080円 | – | – | – | ||||
Airターミナル賦払金 | 1,620円 | 1,620円 | 1,620円 | – | ||||
月月割 | -1,620円 | -1,620円 | -1,620円 | – | ||||
月額合計金額 | 3,800円 | 4,880円 | 4,880円 | 4,880円 | ||||
12ヶ月目で解約 | 25ヶ月目で解約 | 37ヶ月目で解約 | ||||||
端末残債 | 38,880円 | 19,440円 | – | |||||
違約金 | 9,500円 | – | 9,500円 | |||||
解約時発生 合計金額 |
48,380円 | 19,440円 | 9,500円 |
結論!ソフトバンクAirより他のサービスがおすすめ
初期開通工事の必要はありますが、同程度の月額利用料金でより安定した通信を求めるのなら固定回線であるSoftBank光かNURO光がおすすめです。これら光回線であればSoftBankスマホとのセット割も可能です。
SoftBank光
SoftBank光はNTTのフレッツ光回線を利用したサービスですので、ほぼ全国が提供エリアです。SoftBankスマホとのセット割が可能なのでソフトバンクユーザーにとってはより一層メリットがあります。
通信速度 | 最大1Gbps |
月額利用料 | 5,200円 |
初期工事費 | 24,000円 |
契約事務手数料 | 3,000円 |
解約違約金 | 9,500円 |
NURO光
NURO光は関東・東海・関西・九州の一部のエリアで提供されている光回線です。最大速度が2Gbpsという業界最速級のスピードなので、高速通信を求めるユーザーにとって満足度の高いインターネット回線となっています。
通信速度 | 最大2Gbps |
月額利用料 | 4,743円 |
初期工事費 | 40,000円 |
契約事務手数料 | 3,000円 |
解約違約金 | 9,500円 |
まとめ
SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は工事不要で手軽にインターネットを楽しむことのできるホームルーターですが、通信速度や料金についてユーザーから不満の声が上がっていました。SoftBankスマホを使用しているのならスマホとのセット割が適用されますが、SoftBank光やNURO光のような固定回線でも同じようにスマホとのセット割が可能です。光回線がどうしても利用できない環境でない限り、光回線を契約されることをおすすめします。
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