2020年12月22日、ソフトバンク株式会社はメインブランドの「ソフトバンク」、サブブランドの「ワイモバイル」そして子会社のLINEモバイルについて新たな料金プランを発表しました。
また、子会社であるLINEモバイルをソフトバンクへ吸収合併し、あらたに「SoftBank on LINE」という新ブランドにリニューアルし提供開始します。
SoftBank on LINE(ソフトバンクオンライン)とは
LINEモバイルはLINEの子会社ですが、同時にソフトバンクの子会社でもあります。
LINEモバイルは2018年3月にソフトバンクが51%、LINEが49%の株式を保有する形で業務提携を行いました。
そして、2021年3月にはソフトバンクの子会社であるYahoo!(Zホールディングス株式会社)とLINEが合併する予定です。それに伴い、LINEからLINEモバイルをソフトバンクに吸収させて、オンライン契約に特化した携帯ブランド「SoftBank on LINE」として運営することにしたのです。
もともとLINEモバイルのメインターゲット層は若年層でオンライン手続きも比較的慣れている、いわゆるデジタルネイティブユーザー。そのため、ドコモのahamo同様にショップ展開せず、オンライン完結にすることで人件費を削減し割安価格を実現したということです。
SoftBank on LINEの新料金プランは?
新LINEモバイル(SoftBank on LINE)の新料金プランは以下の通りです。
基本使用料 | 2,980円 |
---|---|
データ容量 | 20GB+「LINE が ギガノーカウント」 |
データ容量超過時の通信速度 | 最大1Mbps |
5G対応 | 〇 |
通話料 | 5分以内の国内通話が何度でも無料 |
月額2,980円で月間20GBまでで、コミュニケーションアプリ「LINE」がデータ容量を消費せずに使い放題となる「LINEがギガノーカウント」が付いています。
月間20GBをオーバーした際、低速化を避けるに、500円/1GBで容量追加することができます。
通話も5分以内の国内通話が何度でも無料となります。1回当たり5分を超える国内通話は、20円/30秒の通話料が別途かかります。また、5分を超える国内通話も無料になる通話オプション(月額1,000円)に加入できます。
LINEモバイルはMVNO(大手キャリアから回線の一部を借りてサービス提供)でしたが、SoftBank on LINEになり運営会社はソフトバンクとなるため、ソフトバンクやワイモバイルと同等の回線品質で利用可能となり、4GLTEだけでなく5Gも対応となります。
ワイモバイルの新料金プラン
ソフトバンクのサブブランドとして展開しているワイモバイルも新たなプランを発表しました。
ワイモバイルの新料金プランは以下の通りです。
シンプルS | シンプルM | シンプルL | |
---|---|---|---|
高速データ通信容量 | 3GB | 10GB | 20GB |
基本使用料 | 1,980円 | 2,980円 | 3,780円 |
高速データ通信容量 超過時の通信速度 |
最大300kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
通話料 | 20円/30秒 | ||
5G対応 | 〇 | ||
おうち割 光セット(A) または家族割引サービス (2回線目以降) |
-500円 | ||
上記割引適用時料金 | 1,480円 | 2,480円 | 3,280円 |
ワイモバイルでは10分以内国内通話何度でも無料サービス込みで提供していましたが、今回オプションとして標準の月額料金を下げた形になります。
また、12月下旬以降に提供を開始する予定だった「シンプル20」の内容を改定し、「シンプルL」にしているとのこと。元々「シンプル20」は4,480円で20GBまで利用できるプランでしたが、「シンプルL」では月額3,780円に金額を下げての提供となります。
「シンプルS/M/L」の提供開始以降に新設される、10分以内の国内通話が無料になる通話オプション「だれとでも定額」(月額700円)、10分を超える国内通話も無料になる通話オプション「スーパーだれとでも定額(S)」(月額1,700円)を付けることもできます。
ソフトバンクの新料金プラン
メインブランドである「ソフトバンク」の新料金プランはどうでしょうか。
ソフトバンクの新料金プランは以下の通りです。
(現行プラン) メリハリプラン |
(新プラン) メリハリ無制限 |
|||
---|---|---|---|---|
利用可能データ量 | 50GB | ~2GBの月 | 無制限 | ~3GBの月 |
月額基本料金 | 9,480円 | 7,980円 | 6,580円 | 5,080円 |
家族割※ (3回線の場合) |
-1,500円 | -1,500円 | -1,100円 | -1,100円 |
おうち割光セット | -1,000円 | -1,000円 | -1,000円 | -1,000円 |
上記割引適用時料金 | 6,980円 | 5,480円 | 4,480円 | 2,980円 |
※家族割については、現行プランは「みんな家族割+」、新プランは「新みんな家族割」となります。
現行プランのと違いは、月間利用可能データ量が50GBまでだったのが、無制限に、月額基本料金も9,480円が、6,580円と1,900円値下げされました。
これはドコモが先日発表した「5Gギガホプレミア」に対抗したプランといえます。
メリハリ無制限は4GLTE、5Gどちらも対応ですので、4GLTEスマホでも5Gスマホでも料金は同じということです。
家族割も少し変更されています。メリハリプランでは、家族2人で500円割引、3人で1,500円割引、4人以上で2,000円でしたが、メリハリ無制限に適用可能な「新みんな家族割」は2人で600円割引、3人以上で1,100円となります。
ハイスペック・サポートは「ソフトバンク」ブランド、コスパ・サポートは「ワイモバイル」、ローコスト・オンラインは「LINEモバイル」というすみ分けで、新たな3ブランド展開となるわけです。
他社プランとの比較とまとめ
ドコモのahamoや楽天モバイル、今回発表された、ソフトバンク、ワイモバイル、ソフトバンクオンラインそれぞれの料金を比較してみましょう。
シンプルな料金比較としては、小容量ならMVNOのmineoが最安。中容量はドコモのahamoが最安、大容量は楽天モバイルが最安となりますが、楽天モバイルに関してはまだ提供エリアが十分でないため、全ユーザー対象ではありませんので注意が必要です。
光回線とのセット割や家族割引などを含めるとワイモバイルのシンプルSが1,980円から500円引きの1,480円と最安といえます。
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auは来年初めに新プランを発表すると宣言している為、今後の価格競争に期待したいところですね。