WiMAXは、KDDIグループの「UQコミュニケーションズ」が提供する、無線通信サービスです。工事不要で手軽にWi-Fi環境を導入できますし、大容量通信プランも登場したことから、固定回線ではなく、メインの回線をWiMAXで済ませる人が増えています。
WiMAXの申し込みは、公式のUQだけではなく、20社以上にものぼる提携プロバイダからも行えます。月額料金やキャンペーンはそれらプロバイダが各々で設定していますが、実際に提供されるWiMAX自体は全く同一であるため、通信品質やサービスに違いはありません。つまり、「いかにおトクなプロバイダを選ぶか」がWiMAXを選ぶ上で重要なポイントとなります。
今回の記事では、プロバイダによる料金プランやキャンペーンの違いを徹底的に比較し、もっともお得に契約ができるWiMAXのプロバイダを紹介します。
料金だけじゃない!WiMAXを比較するうえで必ず入れるべき3条件
WiMAXを比較する上でもっとも重要な情報として以下の項目をすべて加味しなくてはなりません。
・端末代金
・キャンペーン還元(キャッシュバック・割引)
この金額自体ももちろん重視すべきポイントですが、それ以外にも注目すべきポイントが3つあります。
①最新ルーター「W06」「HOMEL02」を選べること
WiMAXが提供するルーターには世代があり、当然ながら最新世代のルーターがもっともスペックが高く、快適に利用できます。単純に実質金額だけを比べてしまうと、前世代のルーターの方が安くなってしまうケースもあるため、実際の利用に支障が出かねません。
現在の最新ルーターはモバイルルーターが「W06」、ホームルーターが「Home L02」となっています。前世代のルーターと比較するとスペックに大きな開きがあるので、必ず最新ルーターでの契約を前提に考えましょう。最新機種2種のスペックと特徴は以下の通りです。
【Speed Wi-Fi NEXT W06】
通信速度下り | 最大867Mbps(有線時最大1.2Gbps) | |
---|---|---|
通信速度上り | 75Mbps | |
最大接続台数 | 16台 | |
バッテリー | 3,000mAh | |
特徴 | 高性能ハイモードアンテナ TXビームフォーミング機能 |
【Speed Wi-Fi HOME L02】
通信速度下り | 最大867Mbps(有線時最大1Gbps) | |
---|---|---|
通信速度上り | 最大75Mbps | |
同時接続台数 | 42台 | |
特徴 | 高感度アンテナビームフォーミング機能 |
②「ギガ放題」プランで比較する
WiMAXの契約プランは「通常プラン」と「ギガ放題プラン」の2つがあります。
通常プランは、1ヶ月間の通信可能データ量が7GB上限に設定されているもので、超過すると、以降月末まで通信速度が最大128kbpsまで制限されます。
一方のギガ放題プランは、1ヶ月間のデータ通信量に上限はなく、無制限に使うことが可能です。しかし、直近3日間で10GB以上の通信を行った場合、翌日の夜間(18時頃から翌2時頃まで)は最大1Mbpsに速度が制限されます。
月額料金は、基本的にギガ放題プランが通常プランよりも数百円高い程度なので、利用者の9割以上がギガ放題プランを選んでいます。今回の比較もギガ放題プランを前提に進めています。
③オプションをつけなくても特典を受けられること
プロバイダの中には、キャンペーン適用条件に有料オプションの加入を義務付けているところがあります。
そのようなプロバイダを選ぶ際は、そのオプションが無料期間内中に解約できるかを確認しておきましょう。もしそのオプションが解約できない、または解約を忘れてしまった場合、毎月不要なオプション料金を支払い続けることになってしまい、実質料金がその分高くなってしまいます。
基本的にはオプション不要のプロバイダを選択することがおすすめです。
また、有料オプションとして存在する周辺機器(クレードルなど)も、申し込む必要はありません。ほとんどはUQ専売のものではないため、必要になった時に家電量販店などで後から購入することができます。
最新!WiMAXおすすめプロバイダ3選
先述した条件すべてを満たし、かつ料金が安いものを厳選した結果、今回おすすめしたいプロバイダは「DTI WiMAX」「GMOとくとくBB」「Broad WiMAX」の3社です。以下に比較表を用意しました。
DTI WiMAX | GMOとくとくBB | Broad WiMAX | |
月額料金 | 3,760円 | 4,263円 | 3,411円 25ヶ月目からは 4,011円 |
契約事務手数料 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
端末料金 | 0円 | 0円 | 18,857円 |
オプション条件 | なし | なし | あり |
キャッシュバック・特典 | 2ヶ月無料 | 31,800円 | 18,857円割引 &乗り換え還元 |
おすすめ①:現金還元で最安「GMOとくとくBB」キャッシュバックキャンペーン
「GMOとくとくBB」は、キャッシュバック31,800円がついて、おすすめです。しかし、キャッシュバックの受け取り手順はやや煩雑で、忘れやすいタイミングに設定されているため注意が必要です。
1.端末到着月から11ヶ月目に、プロバイダメールアドレスに案内メールが届く
2.そのメールにキャッシュバック振込希望口座を含めた情報を返信する
3.2の操作をした翌月末に指定口座に現金振り込み
このキャンペーンは、メール到着の翌月末までに2の操作を完了しないと、受け取りの権利を失効してしまいます。キャッシュバックの金額が31,800円と高額である分、受け取り損ねてしまった場合の実質金額が著しく高額になってしまうことに注意が必要です。
おすすめ②:月額料金が安い「DTI WiMAX」
月額料金がもっとも安いのは「DTI WiMAX」です。GMOとくとくBBのようなキャッシュバック特典はありませんが、月額料金が安いため、長期的な利用を考えている方、「特典を受けるための手続きが面倒くさい」という方はにはおススメです。
おすすめ③:他社Wi-Fiからの乗り換えなら「BroadWiMAX」がおすすめ
「Broad WiMAX」は、キャッシュバックのキャンペーンこそありませんが、元々の月額料金が低く設定されているため比較的安く利用できます。
Broad WiMAXよりも実質料金が安いプロバイダは存在しますが、Broad WiMAXには「契約解除料負担のお乗換えキャンペーン」という特徴的なキャンペーンがあります。このキャンペーンは、他社Wi-Fiサービスから乗り換えをする場合、乗り換え元で発生する契約解除料金を最大19,000円までBroad WiMAXが負担するというものです。対象のWi-FiサービスとなるのはSoftBankAirやY!mobileのポケットWi-Fiの他に、他社プロバイダから契約をしたWiMAXも含まれます。
1.乗り換え元回線の解約違約金を支払う
2.解約違約金の明細をinfo@wimax-broad.jp宛に添付し送信する
3.Broad WiMAXからの返信メールに振込希望口座を記入し返信
4,約1ヶ月後に現金で振り込み
まとめ
WiMAXを少しでも安く利用するためには、公式のUQWiMAXではなく提携のプロバイダ事業者からの申し込みがおすすめです。また、安く快適に利用するためには、以下の3点にも注意をしましょう。
・ルーターは最新機種を選ぶ
・通信料無制限の「ギガ放題プラン」を選ぶ
・加入必須オプションがないプロバイダを選ぶ
これら3つの条件を満たし、かつお得なキャンペーンも受けられる厳選プロバイダ3社は以下のような方におすすめです。
・GMOとくとくBB:特典は現金キャッシュバックまたは月額料金割引で受け取りたい方
・DTI WiMAX:長期的利用、特典手続きが苦手な方
・Broad WiMAX:Wi-Fiルーター回線からの乗り換えである方
上記を参考にぜひWiMAXの契約をご検討ください。