J:COM(ジェイコム)は、札幌、仙台、関東、関西、北九州エリアで展開している、株式会社ジュピターテレコムが運営している日本最大のケーブルテレビサービスです。
J:COMをインターネットで調べてみると、回線速度や料金面について厳しい意見が多数見受けられます。回線契約は一般的に数年単位で付き合っていくものなので、後悔をしないために正確な情報を把握しておく必要があります。
実際の利用者の口コミも交え、J:COMインターネット回線の通信速度や料金など詳細をご紹介していきます。
通信品質・速度を求める人はJ:COMはやめるべき?
通信品質・速度を求める人には、J:COMはおススメできません。
理由は一つ。光回線ではないから。
J:COMの基幹部分は光ファイバー網を利用しているところもあるようですが、近隣から宅内のケーブルはテレビケーブル(同軸ケーブル)を利用します。
本来はテレビの信号を送るためのケーブルで、ネット通信するたの用途ではありません。
そのため、送信能力が減衰しやすく、周辺ノイズの干渉により、品質低下につながります。
現在主流の光ファイバーは通信用回線ケーブルとして開発されたものです。
送信能力は減衰しにくく、周辺のノイズ干渉も受けにくいため、品質維持につながります。
とにかく安定した高速回線を求めるなら光回線を選ぶことをおススメします。
ではJ:COMはどんな人におススメなのか。
J:COMはこんな人におすすめ!
J:COMの回線料金は他社の回線と比べて特別に高いという意見がありますが、特定の条件を満たしている場合、光回線よりも安い金額で利用できるケースがあります。
また、お使いの携帯キャリアや、自宅での地上波デジタル放送の受信環境によってはJ:COMとの契約が選択肢に上がるケースも考えられます。
学生向けのJ:COM学割
J:COMには学割料金プラン「J:COM学割」があります。対象は集合住宅に住んでいる、または住む予定の大学生・専門学生で、申し込み月から4年間割引金額で利用できます。
インターネット+Wi-Fi | ネット+Wi-Fi+J:COMテレビ | |
通常月額料金 | 6,500円 | 12,052円 |
J:COM学割月額料金 | 3,300円 | 6,232円 |
さらに、通常必要となる基本工事費5,000円が無料になります。インターネットのみの月額3,300円は、他の光回線のマンションタイプの料金と比べても安い部類に入ります。月々の通信費を抑えたい学生にとっては魅力的な料金設定です。
このキャンペーンの適用期間は、申込から4年間(48ヶ月間)のみです。49ヶ月目からは予告なく元の金額の6,500円に戻るので、このタイミングを把握していないといきなり倍近くの金額が請求されることになるので注意が必要です。
26歳以下の新社会人はJ:COM 新社会人応援 U26割
もうひとつの割引プランが、26歳以下の契約者が対象の「U26割」です。「27歳の誕生日前日までに申し込みをした集合住宅に住んでいる人」が適用条件となっており、学割と同様に申し込み月から4年間月額料金が割引されます。
インターネットのみ | ネット+J:COMテレビ | |
通常月額料金 | 6,500円 | 12,052円 |
U26割月額料金 | 3,680円 | 6,232円 (関西エリア:6,132円) |
こちらも基本工事費が無料になり、初期費用の負担が少なく利用開始できます。
割引終了の通知が来ないというのも共通です。そのため、48ヶ月目のタイミングを十分注意しておく必要があります。
auユーザーの人
J:COMはau端末(スマホ・ケータイ・タブレット)とのセット割引である「auスマートバリュー」対象サービスです。
auスマートバリューでは、セット対象であるau端末の月額料金から最大2,000円が割引されます。割引金額は継続3年目以降から減額するパターンもありますが、割引自体は永年継続されます。最大10台までのau端末とセットにできるため、auユーザーの数が多いほどメリットも大きいです。
このセット割引の適用条件として、J:COMのネット+(電話またはテレビ)の、2つのサービスを契約しておく必要があります。先述のJ:COM学割・U26割もテレビとセットのプランであれば、auスマートバリューの対象です。
しかし、このauスマートバリューは「auひかり」をはじめ、「eo光」「コミュファ光」「ビッグローブ光」など、さまざまな光回線でも適用ができるキャンペーンです。それぞれの光回線料金にプラス光電話サービス(約300~500円/月)を追加することで、同様の割引を受けることができます。そのため、auスマートバリュー自体がJ:COM特有のメリットということではありません。
テレビが見たいけど地デジの電波が届かない場所に住んでいるという人
J:COMのテレビサービスでは、地上波デジタル放送をはじめ、専門チャンネル・オンデマンドサービスを視聴できます。盆地など地理的に地デジの電波が届きにくい場所に住んでいる人が安定して地デジ番組を見るためには、ケーブルテレビ事業者との契約が必要です。
その場合、J:COMテレビに付随する形でのネット契約、という選択肢も生まれます。
J:COMの評判は悪い?その理由と実際の利用者の声
J:COMの評判をインターネットで調べてみると、料金・回線速度・顧客対応などの面で厳しい意見が散見されます。Twitterからの口コミをいくつかピックアップし、その実態を確認していきましょう。
J:COMは料金が高い!という声
こちらの方はテレビ+ネット+電話+オンデマンドと全サービスをセットにして申し込まれたようです。89以上のチャンネルと8000本以上の動画見放題は魅力的な内容ですが、最大320Mbpsのネットサービスが実際どのくらいの数値で使用できるかが、この金額の評価のわかれ目になってきそうです。
J:COMからの乗り換えを検討中の方のツイートです。テレビサービスが不要であれば、ネットのみで戸建て5,000円弱、マンション4,000円弱が光回線の料金相場であるため、J:COMの料金設定の高さが目立ちます。
料金と速度の不釣り合いを指摘するツイートです。テレビや電話をつけたプランのほうが月額料金が安くなるため、ネットのみでの契約をするメリットはほぼないといえます。状況によってはモバイルルーターの選択肢も挙がりそうです。
J:COMは回線速度が遅い!という声
動画視聴などの用途であれば、30〜40Mbps程度の速度があれば滞りないといわれている中、通常使用にも影響があるほどの低速値を示しています。
測定時間が休日のピークタイムであるため、時間帯が数値に影響している部分も多くありそうです。
J:COMの通信速度に難がある理由としては、ネット回線信号とケーブルテレビ信号を同じ線で共用しているため、そもそもネット通信に割けるリソースが少ないという点があります。
この方の場合、J:COM担当の訪問調整で速度に改善が見られたようです。しかし後日のツイートで再度速度低下の指摘がありました。
ケーブルテレビ線での回線分配は、光回線よりも同時接続数の影響を受けやすいため、ピークタイムとアイドルタイムの差がより大きく反映されるようです。
J:COM 320Mコースに契約しているからといって「常に320M出る」というわけではない
J:COMが自社回線で提供するネットサービスの最大速度は320Mbpsです。しかしこれは、「理想的な環境で提供された場合の理論上の数値」ですので、実際に利用した時の速度とは異なります。
このように実際に提供されるサービスの質が、利用する環境によって左右されるもののことを「ベストエフォート(最善努力)型」といいます。J:COMのみならずドコモ光やNURO光など、個人向けに提供されている回線サービスはすべてこのベストエフォート型に含まれます。
料金面・回線速度面以外の不満の声
J:COMの口コミの中には営業やサポートなど顧客対応に関しての不満の声も見られます。Twitterに投稿された内容を例に詳細を確認していきます。
営業がしつこい
このように点検と称して訪問営業をかけ、何時間も居座るケースがあるようです。その実態はそもそも点検などではなく、委託業者の営業であるとの情報があります。
対応の義務はないので無視をしても問題はありません。
公式のサポートが不十分
サポート窓口の対応に不満を感じるといった内容のツイートも散見されます。営業時間も短く、窓口自体のキャパシティが足りていない印象です。Twitter上のツイートに対しては、頻繁にJ:COMサポートアカウントがリプライしているため、Twitterから問い合わせをしたほうがが迅速に対応してもらえる可能性が高いです。
公式サイトの見づらさを指摘する内容もあります。確かにメリットやおすすめの情報のみを大々的に押し出したレイアウトであるため、細かい規約や解約・問い合わせなどの情報にアクセスしづらい環境であるといえます。
違約金が高い
解約時に必要な費用に解約違約金のほか、工事撤去費用も必要になります。契約しているプランによっても違約金が異なるため、解約時費用の総額がわかりづらいという欠点があります。
他の光コラボとの料金比較
ここではネットのみの契約プランに絞って、提供エリアが広いNTT東日本・NTT西日本の光回線(フレッツ光回線)を利用した光コラボレーションモデル(以下、光コラボ)の主要な光コラボ業者との料金比較を行っていきます。
【戸建ての場合】
J:COM (320メガコース) |
ドコモ光 | ソフトバンク光 | ビッグローブ光 | |
下り通信速度 |
320Mbps |
1,000Mbps |
||
上り通信速度 |
10Mbps |
1,000Mbps | ||
月額料金 | 6,000円 | 5,200円 | 5,200円 | 4,980円 |
事務手数料 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
工事費 | 5,000円 | 18,000円 | 24,000円 | 30,000円 |
解約違約金 | 3,500円~20,000円 | 13,000円 | 9,500円 | 20,000円 |
工事費については、その時々のキャンペーンにより割引や無料になるケースがあります。
【集合住宅の場合】
J:COM (320メガコース) |
ドコモ光 | ソフトバンク光 | ビッグローブ光 | |
下り通信速度 |
320Mbps |
100Mbps または、1000Mbps |
||
上り通信速度 |
10Mbps |
100Mbps または、1,000Mbps |
||
月額料金 | 6,000円 | 4,000円 | 3,800円 | 3,980円 |
事務手数料 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
工事費 | 5,000円 | 15,000円 | 24,000円 | 27,000円 |
解約違約金 | 3,500円~20,000円 | 8,000円 | 9,500円 | 20,000円 |
集合住宅の場合、光コラボはその集合住宅に導入されている設備によって100Mbpsまたは、1,000Mbps と異なり。お申し込み時に確認しておきましょう。
J:COMはテレビの同軸ケーブルを利用し、テレビの映像信号の隙間を利用して通信するため、下り速度(受信速度)と上り速度(送信速度)が非対称になっており、上り速度はかなり低速となります。
オンラインゲームなどをする際にはなかなかのボトルネックになります。
戸建限定で1Gコースが利用可能
「J:COM NET 光 1Gコース on auひかり」という、戸建て限定で最大速度1Gbpsのコースがあります。これは「auひかり」の光回線を利用したサービスであるため、提供エリアはauひかりのホームタイプ提供エリアに準じます。
しかし、契約サービスに必ずJ:COMテレビとJ:COMフォンを含める必要があるので、月額料金はさらに高くなります。
まとめ
光回線の提供エリアがほぼ日本全土をカバーし、価格競争も激化している昨今において、光回線でないJ:COMの回線を選ぶ状況は限定的だといえます。
学割やU26割などは料金的なメリットが大きいため魅力的ではありますが、通信速度など品質面も考慮に入れる必要があります。
あくまで本質はケーブルテレビ事業者であるため、テレビサービスを中心に導入を検討した方がよいかと思われます。
J:COM特有のサービスに必要性を感じない場合、他の回線を検討するのもありかもしれません。